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駿府城公園の概要
駿府城公園は、徳川家康公の居城であった駿府城跡に作られた公園。
徳川家康公は、1585年から駿府城の築城をはじめ、1589年に二ノ丸以内の部分が完成する。
1603年に征夷大将軍となった家康公は江戸幕府を開くが、1605年には将軍職を二代将軍徳川秀忠に譲り、大御所となり駿府城に戻る。1608年には本丸御殿が完成、1610年には天守が完成するが、1631年以降は城主不在となり、近代まで荒廃した状態となっていた。
戦後は静岡市の管理となり駿府公園として整備され、平成元年には巽櫓が復元、平成8年には東御門が復元、平成24年に名称が駿府城公園に改められ、平成26年には坤櫓が復元される。
一部建造物は復元されているが、大半は緑あふれる広い公園となっており、市民の憩いの場となっている。
住所 | 静岡市葵区駿府城公園1-1 |
TEL | 054-221-1433(静岡市都市局公園整備課) |
休業日 | – |
営業時間 | – |
料金 | 無料 |
アクセス | JR静岡駅から徒歩約17分 |
駐車場 | 無し |
ホームページ | http://sumpu-castlepark.com/ |
※データは取材時のものです。実際とは異なる可能性がございます。
見所と詳細情報
外堀
城郭一番外側には外堀が張り巡らされている。築城の命を受けた全国の大名が苦心して積み上げたという石垣は圧巻!外堀と中堀の間の三の丸には、静岡県庁や警察本部や小中学校などがあり、公園ではなく街の一部となっている。
中堀
外堀の内側には中堀があり、この中堀の内側が駿府城公園となっている。中堀と内堀の間は元々は二の丸となっていたが、現在は内堀の殆どが埋め立てられているため、一体として駿府城公園となっている。
巽櫓
駿府城二ノ丸の東南角に設けられた三層二重の隅櫓で、十二支であらわした巽の方角に位置することから巽櫓と呼ばれ、戦闘時には戦闘の拠点となった。現在のものは平成元年になり復元されたもの。拝観料を支払い内部を見学できる。
東御門橋と高麗門
東御門は巽櫓のすぐ脇に位置する駿府城の主要な門で、二ノ丸堀(中堀)に架かる東御門橋と、高麗門、櫓門、南および西の多聞櫓で構成される桝形門。
櫓門
高麗門をくぐると右手に櫓門が姿を現す。東御門は複数の門と櫓を組み合わせた桝形門で、要所に石落し、鉄砲狭間、矢狭間等を持つ堅固な守りの実戦的な門となっている。
内堀
二の丸と本丸を隔てていた内堀(本丸堀)は現在はほとんどが埋め立てられていて、公園内に2ヶ所の水溜りが見られるのみ。
二ノ丸水路
内堀(本丸堀)と中堀(二の丸堀)をつなぐ水路で、内堀の水を中堀に流す目的で作られたもの。内堀との接続部分には約2メートルの段差を設け、内堀の水位を保つようになっている。
紅葉山庭園
公園内北東部には紅葉山庭園がある。拝観料が必要になるが、見事な日本庭園を堪能することが出来る。昔の大名庭園ではなく、2001年に整備されたもの。駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭を中心に、四季折々の風景が楽しめる。
沈床園
園内中央には沈床園(サンクガーデン)があり、美しく整備されている。整備された芝生と植えられた花々にベンチも多数あり憩いの場となっている。
徳川家康公の像
公園内中央部には徳川家康公の像が立つ。
家康公お手植えのミカン
家康公の像の脇には家康公が植えたとされるミカンの木が今も見られる。紀州より献上されたホンミカンの鉢植えを本丸に移植したものとされる。
富士見芝生広場
公園内南西部分には富士見芝生広場が広がり、一面の芝生の広場に遊具なども見られる。
やすらぎの塔
富士見芝生広場には、やすらぎの塔が立つ。昭和33年に戦争で犠牲になった動員された学徒の慰霊塔として園内に設置された。平成13年4月の地震により男性像の頭部が破損したため、像は台座から取り外されている。
坤櫓
二ノ丸の西南角に設けられた櫓は坤櫓(ひつじさるやぐら)。平成26年に復元されたもので、拝観料を支払い内部を見学することが出来る。