市島邸の概要

市島邸は、江戸初期以降300年間の大地主で豪農として栄えた市島家の邸宅。
1876年造営の六百余坪を有する風格ある大邸宅と、水池を配した8000余坪の広大な回遊式庭園を見学することができる。秋の紅葉の名所としても知られている。
住所 | 新潟県新発田市天王1563 |
TEL | 0254-32‐2555 |
休業日 | 水曜日(祝日の場合翌日) 12/29~1/3 |
営業時間 | 4月~11月 9:00~17:00(最終受付16:30) 12月~3月 9:00~16:30(最終受付16:00) |
料金 | 大人600円・小中学生300円 |
アクセス | 月岡駅から徒歩10分ほど 新発田駅からバスで約15分、「天王バス停」下車徒歩約1分 |
駐車場 | 無料 |
ホームページ | http://www.city.shibata.niigata.jp/view.rbz?cd=269&ik=0&pnp=14 |
※データは取材時のものです。実際とは異なる可能性がございます。
見所と詳細情報

入口
道路に面した、武家屋敷を思わせる立派な黒塗りの門が市島邸の入口となっている。豪農の権力を感じさせる。

表門
表門は新潟県指定文化財となっており、総欅材破風造りの四脚門で往時の豪農邸宅を飾るに相応しい堂々とした構えになっている。

拝観入口
入場は、表門隣の門番所でチケットを購入して入場する。

前土蔵
前土蔵の前には、大甕や大桶、餅つき臼など往年の道具類が展示されている。

資料館(旧米蔵)
明治中期に建てられた市島家の旧米倉で、天王蔵と呼ばれ3,000俵の保管ができたとされる。現在は資料館となっている。

資料館の展示
旧米倉の資料館内部は、市島家にまつわる生活道具などをはじめとする資料を展示している。

市島嫌吉銅像
この銅像は2010年に市島嫌吉の生誕150年を記念して作られた。市島嫌吉は、市島宗家の分家筋 角市市島家に生まれ、東京専門学校(現早稲田大学)の創立に関与した。

邸宅内部への入口
見学ルートは、まず邸宅、その後に庭園という流れになる。邸宅への入口はこちらの入口からになり、靴を脱いで左側の渡り廊下へと進む。

水月庵
渡り廊下を進むと、右手に水月庵が姿を覗かせる。池水に架した六畳と四畳半の数寄屋造りの建物で、1876年の造営にあたり当主が風月を楽しみ来客の接待に充てる場として造られた。

水月庵から庭園を望む
水月庵からは、渡り廊下に囲まれた中庭と庭園の池の一部が拝め、大変に素晴らしい景観となっている。

帳場
通用口に面し、帳付や勘定を行っていた場所で、店とも呼ばれていた。当時使用した金庫や机や長火鉢等が展示されている。

紅葉
建物に囲まれた中庭には、色とりどりに紅葉する木々が植えられていて美しい。順路最後の庭園の紅葉も美しく、秋の紅葉シーズンがおすすめ。

南山亭
家族の住まいとなっていた部屋で、93畳もの広さがある。広く落ち着いた雰囲気の部屋から庭を見渡すことができる。

三重塔
南山亭から見える総欅造り銅板葺きの三重塔は、1996年に寄贈を受け移築されたもの。

庭園
南山亭からは庭園に降りて散策する拝観ルートとなる。大きな池や竹林梅林、茶室などを携えた庭園は非常に見応えがある。

庭園の紅葉
庭園は四季折々の美しさを楽しめるが、特に秋の紅葉の時期は格別の美しさを誇る。右手に見えるのは吉井勇の歌碑。

松籟庵
庭園西側の松林の中に佇む松籟庵は、因州の茶人松村宗悦の設計による三畳台目の茶席で、元々は水原の本邸にあったものを移築したもの。

茶寮
松籟庵の隣には茶寮が建つ。この辺りはどちらを見渡しても紅葉が美しい。

説教所
庭園の北隅に位置する説教所は、仏教の信仰に篤かった市島家歴代当主が、毎月17日に僧侶を招き、村中の人を集めて説教を行った場所。

湖月閣跡
庭園の拝観順路の終わりには大きな空き地があるが、こちらには1897年に建てられた湖月閣があった。冠婚葬祭行事の本座敷として、また迎賓館として用いられていたが、1995年の新潟県北部地震により全壊した。