中尊寺の概要
中尊寺は、850年に比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開山された寺院。
12世紀始め、奥州藤原氏初代 藤原清衡公によって、戦乱で亡くなった者の霊を慰め「みちのく」に仏国土を建設することを趣旨として、大規模な堂塔の造営が行われた。
奥州藤原氏滅亡後は衰退し、1337年の火災では多くの堂塔を消失するが、国宝建造物第一号の金色堂をはじめ多くの堂宇が残る。
世界遺産にも登録される中尊寺は平泉観光のシンボルであり、平泉観光には欠かせないスポット。
住所 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 |
TEL | 0191-46-2211 |
休業日 | 年中無休 |
営業時間 | 8:30~17:00(3月1日~11月3日) 8:30~16:30(11月4日~2月末) |
料金 | 境内自由 (金色堂等:大人800円・高校生500円。中学生300円・小学生200円) |
アクセス | JR平泉駅より徒歩25分 |
駐車場 | |
ホームページ | http://www.chusonji.or.jp/ |
※データは取材時のものです。実際とは異なる可能性がございます。
見所と詳細情報
境内入口
平泉駅から徒歩25分あまり、奥州街道沿いに中尊寺の境内入り口はある。境内のほとんどは無料で自由に入ることができる。
月見坂
入口から本堂までは、大木の生い茂る長い坂道を進む。
弁慶堂
境内には数々のの諸堂宇が立ち並ぶ。はじめに姿を現すのが弁慶堂である。義経と弁慶の木像が安置されている。
中尊寺本堂
八幡堂、地蔵堂、薬師堂、観音堂などを目にしながら参道を進むと、右手に中尊寺本堂が姿を現す。本尊の阿弥陀如来を安置する本堂は、1909年に再建されたもの。
不動堂
本堂近くにある不動堂は、中尊寺の祈祷道場。ご本尊は不動明王。毎月28日が不動尊の縁日で護摩が焚かれる。
峯薬師堂
ご本尊は薬師如来の坐像で、現在は讃衡蔵に安置されている。現在のお堂は1982年の改築。
鐘楼
1343年に金色堂別当頼栄の発願により鋳造された梵鐘。
弁財天堂
ご本尊の弁財天十五童子は、1705年に仙台藩主伊達綱村の正室仙姫が寄進したもの。お堂は1716年に建立されたもの。
白山神社
中尊寺の境内奥には白山神社が鎮座する。中尊寺の開祖である慈覚大師が、加賀の白山をこの地に勧請し、十一面観音を作って、中尊寺の鎮守白山権現とした。
能楽殿
白山神社の能舞台。1853年に藩主伊達慶邦が再建奉納したもの。
大長壽院 西谷坊
中尊寺一山支院。1107年に藤原の清衡が創建したもの。現在のお堂は1863年の再建。
讃衡蔵
讃衡蔵(さんこうぞう)は中尊寺に伝わる文化財・宝物を保管する宝物館。仏像・経典・奥州藤原氏の副葬品などの文化財を拝観できる。
金色堂
金色堂、経蔵、旧覆堂は有料拝観エリアとなり、讃衡蔵で拝観件を購入して入場する。
コンクリート造りの巨大な覆堂の中で、黄金に輝く金色堂を拝むことができる。
経蔵
創建時の古い古材を使って再建されたもので、重要文化財。ご本尊の騎師文殊菩薩と四眷属像は、現在は讃衡蔵に安置されている。
旧覆堂
現在の金色堂は1963年に作られた立派なコンクリート造の覆堂に包まれているが、それ以前はこの旧覆堂で覆われていた。金色堂建立後50年ほどで覆い屋根がかけられ、増改築の後に室町時代中期にこの旧覆堂が完成した。
参道沿いの紅葉
中尊寺は秋の紅葉も見事である。本堂から金色堂までの間の参道脇は、見事なグラデーションを見せてくれる。