トップ > 日本 > 愛媛県 > 道後温泉 > 道後温泉本館
道後温泉本館の概要
道後温泉本館は、道後温泉の中心部にある公衆浴場で、道後温泉のシンボルとなっている。
道後温泉は日本書紀にも登場するわが国最古の温泉で、足を負傷した白鷺が岩間から噴出する温泉を見つけ足を浸していたところ、傷が治り飛び去ったという白鷺伝説がある。
1890年に初代道後町長の伊佐庭如矢が、老朽化していた道後温泉本館改築を行い、現在の木造三層楼の建物となった。1994年には、公衆浴場として初めて、国の重要文化財に指定された。
住所 | 愛媛県松山市道後湯之町5-6 |
TEL | 089-943-8342 |
休業日 | 年中無休(年末大掃除を除く) |
営業時間 | 6:00~23:00(入場は22:30まで) |
料金 | (神の湯 階下)大人410円・子供160円 (神の湯 二階席)大人840円・子供420円 (霊の湯 二階席)大人1250円・子供620円 (霊の湯 三階個室)大人1550円・子供770円 |
アクセス | 道後温泉駅より徒歩4分 |
駐車場 | なし |
ホームページ | http://www.dogo.or.jp/ |
※データは取材時のものです。実際とは異なる可能性がございます。
見所と詳細情報
道後温泉本館
初代道後町長の伊佐庭如矢が周囲の反対を押し切って作り上げた道後温泉本館は、城大工の坂本又八郎を起用し珍しい木造三層楼のつくりになっている。この建物と共に道後温泉に鉄道も引かれ今日の繁栄につながった。
又新殿
正面入口とは逆側に位置する、緑の屋根の部分は又新殿で、1889年に皇室専用の湯殿として建てられた。1950年に昭和天皇が一度入られた際以外には使用されることはなく、現在では霊の湯のチケットを購入した人のみが見学することが出来るエリアになっている。
振鷺閣
本館の屋上に設置されている振鷺閣は、4面が赤いギヤマンの障子で、夜になると釣ランプが灯されていた。中央に吊るされた太鼓は、時刻を告げる「刻太鼓」として朝・昼・夕の3回鳴らされ、環境庁の残したい日本の音風景100選に選定されている。
玉の石
本館北側の外に鎮座する玉の石には、大国主命が重病の少彦名命に大分の速見の温泉を引き湯あみさせたところ蘇り、立ち上がったところ踏んだ石に足跡が残ったという逸話がある。柄杓でお湯をかけながら願い事を願おう。
本館正面
入浴するには、本館正面の受付で札を買う。浴場には神の湯と霊の湯があるが、休憩室なし・2階席・3階個室と休憩室を合わせると4通りのプランが有る。入れる浴場、利用できる休憩室、浴衣などのアメニティ、お茶菓子、見学できるエリアなどに差があるので、よく検討してから札を購入しよう。
霊の湯 三階個室
一番リーズナブルな「神の湯 階下」なら銭湯並の値段で入浴できるが、観光としては面白みに欠ける。最高グレードとなる「霊の湯 三階個室」ならこのような個室休憩室が割り当てられるうえ、又新殿の見学ができる。
お茶・お菓子
2階席や3階個室の休憩室を使えるプランには、お茶とお茶菓子が付く。三階個室には写真のような坊ちゃん団子が付くが、2階席は煎餅となる。プランによって色々違いがあり、なかなかに悩ましい。
浴衣・貸しタオル
2階席以上の休憩室が付くプランには浴衣の貸し出し、霊の湯のプランには貸しタオルと石鹸が付く。さらに、最高グレードとなる「霊の湯 三階個室」は写真のような白鷺模様の浴衣になるという差別化も。ますます悩ましい。
坊っちゃんの間
1966年に正岡子規や柳原極堂の生誕100年祭を催した際に、本館3階の一室を夏目漱石ゆかりの部屋として定めた。夏目漱石が湯上りにくつろいだと言われる部屋で、漱石の見合い写真や胸像などが飾られており、全プランで自由に見学できる。