スーツケースの大きさを選ぶ

どのメーカーのどのモデルを購入するかを選んだら、最後にサイズを選びます。
各モデルには複数のサイズが用意されているのが普通です。
モデルによってラインアップは異なりますが、機内持ち込みに対応したSSサイズから、通常料金で預けられる最大サイズのLLサイズまで、様々なサイズがあります。

預けられるサイズ

飛行機に搭乗する際には、スーツケースは搭乗前に預けて貨物室に積み込まれます。
この預けられるサイズには制限があります。
世界中の多くの航空会社では縦×横×幅の和が157センチ前後までとなっています。
JALは203センチ以内と寛大です。
サイズは重量と違い厳しく測られることはありませんが、注意するに越したことはありません。
殆どの航空会社が157センチを基準としているため、旅行かばんメーカーもこれに合わせて一番の大きなLLサイズを157センチギリギリで設計しています。
少し古いモデルですと157センチを上回るサイズも販売されていますので注意が必要です。

機内持ち込みできるサイズ

一方、一定の大きさまでのスーツケースは、預けることなく飛行機の機内に持ち込めます。
機内持ち込みサイズは、多くの航空会社で縦×横×幅の和が115センチ前後までとなっています。
国内線のローカル線に使われるプロペラ機など座席数が100席以内の小さい飛行機ですと更に100センチ以内とさらに厳しい基準になります。
また、LCCですと115センチ以内であると同時に、高さ56×幅36×奥行き23cm以内などのように各辺の長さにそれぞれ制限が設けられているため、持ち込めるモデルがかなり制限されます。

機内持ち込みの場合は、厳しくサイズが測られる傾向にあるため注意が必要です。
115センチ以内の機内持ち込みサイズですと、30~40リットル程度の容量になりますので、2,3日の短期渡航の為の荷物になります。

滞在日数と大きさの目安

スーツケースの大きさを選ぶためには、スーツケースの容量で比べる必要があります。
縦×横×幅の大きさが同じでも突起や形状によって容量が違ったり、縦横比の違いで容量が違ってくるからです。容量はゴミ袋と同じ容積の単位リットルで表示されています。
一般的には、大人一人あたり渡航1日につき10リットルが必要とされています。7日間の滞在ですと70リットルの容量のスーツケースが最適ということになります。

下の図は、代表的なスーツケースのサイズラインナップです。メーカーやモデルによっても異なりますが、だいたいSS、S、M、L、LLのような5グレード程度に分かれています。小さなサイズはあまり売れないため、M、L、LLの3グレードを用意しているモデルが多くなっています。

大きさを選ぶポイントとおすすめサイズ

滞在日数と大きさの目安はあくまで一般的な値であり、個々人の荷物量によって異なります。
普通は、自分の持っていく荷物の量にあわせて購入することになります。
しかし、旅慣れた通は、荷物の量にあわせてスーツケースを購入するのではなく、スーツケースの容量に合わせて荷物の量を調整します。
旅慣れていないと、あれもこれもと、万が一に備えて必要無い物まで持って行きがちですが、これでは荷物が増えすぎて移動が困難です。快適な旅にはコンパクトな荷物が欠かせません。服などは最悪現地で購入することもできるわけですから無駄に持っていく必要はありません。

各モデルには複数の大きさが用意されていますが、一番大きなサイズ、すなわち3辺の和が157センチで作られている、特大サイズ(またはLLサイズ)はおすすめできません。容量的には90リットル~105リットル程度の大きなものになります。

なぜなら、同じモデルであれば大きければ大きいほど破損確率が飛躍的に上昇するからです。同じモデルでは、大きさが違っても同じパーツや同じ肉厚のポリカ板が使われるため、軽量な小さなサイズのほうが圧倒的に破損しにくいのです。

出来ることなら70リットル前後までの中・大型サイズのものにしておきたいところです。100リットル近い特大型のものはあまりおすすめできません。

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