スーツケースのボディ素材

ハードタイプのスーツケースのボディは、一般的には樹脂の板でできています。
現在は、ほとんどのメーカー、ほとんどのモデルが、ポリカーボネートまたはABS、あるいはその混合でできています。ABS、ポリカーボネート共に、非常に頑丈で衝撃に強い樹脂です。ABSもかなり衝撃に強い樹脂ですが、ポリカーボネートの耐衝撃性は桁違いで、最も頑丈な樹脂となっています。
ポリカーボネートは強度が高く、薄くしても強度を保てるため、ボディを薄くして軽量化することができます。そのため軽量な高級スーツケースほどポリカーボネートを採用しています。
ABSよりもポリカーボネートの方が高価なため、高い値段のスーツケースに採用されているという面もありますが、最終製品価格に対しての割合は少なく、値段帯による差別化の意味も大きいようです。

樹脂の質が重要

上記のように、ABSよりもポリカーボネートの方が優れているのですが、単純にポリカーボネートでできた製品を購入すれば安心というわけではありません。
同じポリカーボネートでも質の良し悪しがあるからです。日本メーカーのポリカーボネートをはじめとした質の良いものを採用していれば安心ですが、すべてのスーツケースがそうではありません。
ポリカーボネート100パーセントを謳いながら、非常に割れやすい製品があることも考える必要があります。
単純にポリカーボネート製であることだけでなく、高品質のポリカーボネートを使っている必要があるのです。
また、ボディの厚みやボディの溝の形状によっても強度が変わるため、総合的なボディ強度は使ってみないと分からないのが正直なところです。

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