スーツケースのロックについて
スーツケースのロックには様々な種類があります。鍵を鍵穴に差し込んで回すシリンダーロックや、
何桁かのダイヤルの番号をあわせて開け閉めするダイヤルロック、カード型の鍵を差し込んで解除するカードロックなど実に様々です。
複数のロックを組み合わせたダブルロックなどのスーツケースもありましたが、TSAロックの普及に伴い少なくなりました。
近年は、フレームハードケースはシリンダーロック、ファスナーハードケースやソフトケースはダイヤルロックが多くなっています。
どのような鍵であっても性能にそれほど違いはありません。シリンダーロックよりもダイヤルロックの方が故障が多い傾向にありますが、それほど気にするようなレベルではないと思います。
ダイヤルを合わせるのが面倒な方はシリンダーロック、鍵をなくすのが怖い方はダイヤルロックがおすすめです。
シリンダーロック
鍵穴に差し込んで回す一般的な鍵です。シンプルで使いやすい鍵です。
ダイヤルロック
何桁かの暗証番号を合わせて解除するロックです。好きな番号にセットすることができます。鍵をなくす恐れが無く便利です。
スーツケースのロックの防犯性
スーツケースのロックは、完璧な防犯性能を考慮して作られてはいません。
犯罪から中身を守るというよりは、スーツケースが衝撃で開かないように固定する役割が大きいのです。
シリンダーロックは、家や車の鍵のように無数のパターンがあるわけではなく、1モデルに鍵数種類が普通です。鍵先の形状を見ても、無数のパターンがあるようには見えないと思います。(一部の高級モデルには、家の鍵並みのパターンがありコピーが困難なディンプルキーが付いたものもあります。)
ダイヤルロックは3桁のものが多く、平均500回も回せば開いてしまいます。
あくまで完璧な防犯のためではなく、スーツケースが開かないようにするためのものと認識し、貴重品を入れないようにする必要があります。