スーツケースのキャスターについて解説

キャスターはスーツケースのパーツの中でも最もこだわりたい部分です。
スムーズに回転しないキャスターですと移動の快適性が損なわれます。
壊れやすいキャスターですとさらに悲惨で、破損してしまえば重いスーツケースを持ち上げて運ぶ羽目になります。

スムーズに転がるものを選ぶ

キャスターはスムーズに転がることが一番重要です。お店で見る場合は実際に転がして具合を確かめましょう。さすがに車輪の部分はどれもスムーズに転がりますが、粗悪品は付け根の部分の回転が悪いので注意が必要です。この部分の回転が悪いと、スーツケースが引いたり押した方向にスムーズについてきません。また、斜めにして2輪走行で引っ張った際に、路面に対して傾いたまま引っ張ってしまい、車輪が削れてしまうケースがあります。

丈夫なものを選ぶ

スムーズに転がることと同じくらい大事なのが頑丈なことです。旅の途中でキャスターが壊れてしまえば、重いスーツケースを持ち上げて運ぶことになります。絶対に頑丈なキャスターを選びましょう。
とはいえ、キャスターが頑丈であるかどうかは見た目だけではなかなか判断できないのが困ったところです。しっかり耐久性テストを実施しているメーカー製でしたら問題ないと思いますが、ノンブランド品などですと性能にばらつきがあるので注意が必要です。メーカー品以外を購入する場合は、下記のおすすめキャスターを採用しているモデルですと安心です。

おすすめのキャスター

現在、スーツケースのキャスターは、色々な工場が、あまりにも多数の種類を生産しているため、どれが優れているというのはなかなか難しいのが現状です。無名工場のキャスターでも、最近はかなり良くなってきてはいますが、まだまだ品質にばらつきがあります。
ひとつ絶対におすすめ出来るキャスターとしてはHINOMOTOのグリスパックキャスターがあります。
HINOMOTOは国内のパーツメーカーで、そのキャスターは圧倒的品質、圧倒的な強度を誇ります。世界中の一流メーカーのスーツケースに採用されており、性能は間違えありません。
年間数万件レンタルに出していますが、破損は年数回あるかかないかレベルです(レンタル業者談)
もっとも、最近は他のキャスターでもかなり丈夫なものも出てきています。あくまで物によりますが、ある程度の値段帯のスーツケースのキャスターでしたら、昔ほど破損することはありません。

大口径の車輪について

キャスターの車輪の大きさにはいろいろな種類があります。直径30ミリ程度のものから、直径70ミリ程度のものまでありますが、一般的に大口径のものの方が高性能とされています。これには以下のような2つの理由があります。

①磨耗が少ない

②段差や石畳に強い

ダブルキャスターについて

ダブルキャスターは、以下の写真のように車輪が二重になったキャスターです。
石畳に強い点以外に特にメリットはありませんが、見た目の差別化などの為に時々採用されているモデルを見かけます。重さも重くなり大きなメリットもありませんので、特にお勧めできません。

お手入れをして長持ちさせる

キャスターはきちんとお手入れをすることで寿命を延ばすことができます。上記のグリスパックキャスターなどは自動的にグリスが添加されますが、通常のキャスターは定期的にグリスを注すことが重要です。渡航先から帰ったら、写真のような液状グリスを注しておきましょう。

また、ガムや髪の毛などを巻き込んでいると、車輪がが固まってしまい、そのまま引っ張ってしまうと車輪が削れてしまいますので、注意しましょう。

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