立山黒部アルペンルートの室堂で「雪の大谷ウォーク」に参加した


20メートルに迫る大迫力の雪の壁(゚д゚ )
4月から6月頃楽しめる立山黒部アルペンルートの雪の大谷です。
以前に訪れた際の旅行記を写真と共にご紹介いたします。

(2013年の旅行記)

ゴールデンウィークに立山黒部アルペンルートを訪れる人も多いと思いますので、
去年の同時期に訪れた際の旅行記をアップします。

4月中旬に除雪が終わり全線開通してから、
5月ごろまでは「雪の大谷ウォーク」という大きな見所が楽しめます。

高さ20メートルに迫る雪の壁がそびえる道を歩けるのです。

雪の壁は蔵王エコーラインなど他でも見られますが、
ここまでの高さの雪の壁を見ることができるのは、立山黒部アルペンルートならではです。

当然、時期が進めば融けていき、高さが低くいなってしまいますので、
できれば5月上旬くらいまでに訪れたいものです。

もっとも、GW中は尋常ではない激混みなので、
朝一番の便に乗るくらいの覚悟でないと、
日帰りでは「雪の大谷ウォーク」まで行けなかったりするかもしれません。

また天候によっては、「雪の大谷ウォーク」が実施されない可能性が在ります。

ふもとの駅で、当日の室堂の状況を聞いておきましょう。

実際に去年訪れたときは、3日間天候が悪く、
4日目になってやっと室堂を目指してアルペンルートに入りました。

大町を出発して、いざ立山黒部アルペンルートへ

念のため予備日をとって3泊4日で長野に向かったものの、
悪天候続きで「雪の大谷ウォーク」は実施されない日が続きました。

仕方なく3日間は長野の観光をいろいろ回りましたが、
天候が悪く汚い写真ばかりなので、あえて旅行記には記しません。

4日目になって天気は快晴です。いざアルペンルートへ!

立山黒部アルペンルートの長野側の玄関になるのが大町です。

これからアルペンルート起点の扇沢駅まで車で向かいます。

電車でアクセスの方は、JR信濃大町駅から扇沢駅までバスですね。

大町から扇沢駅まで車を走らせていると、やがて北アルプスの山々が顔を覗かせます。
あの裏側がアルペンルートです。

大町から車で走ること数十分。アルペンルートの長野側の起点である扇沢駅に到着!
駅前の駐車場は有料ですが、わずかに下がったところの町営駐車場は無料です。
扇沢駅で「雪の大谷ウォーク」について聞くと、
昨日までの雪の除雪中で開催できるか分からないとのこと。
しかし、本日が最終日なのでチケットを買って行きます。
アルペンルートの運賃は結構なもので、扇沢から室堂の往復で9000円程度かかります。

アルペンルートは、関電トンネルトロリーバスから始まります。
トロリーバスは、電車のように架線から電気をとって、モーターで走るバスです。
当然ハンドル操作は必要ですが、法律上の分類は鉄道だそうです。
昔は全国で走っていたものの、今はアルペンルートでした見られない。

バスは、標高を上げながら、北アルプスの赤沢岳を貫くトンネルを進みます。

トンネルの途中で、長野県から富山県へ入ります。ルートの大半は富山県にあります。

トンネルを抜けると黒部ダム駅です。

雪の黒部ダムを見てダムカレーを食べる

黒部ダム駅に着くと、長い階段を上って展望台へ向かうルートと、
近道でダムの堰堤に向かう道に分かれます。

長い階段を上るとはいえ、ダム展望台へ向かうのがお勧めです。やはり上から見ないとね。

ダム展望台です。ここから大絶景が楽しめます。

ダム展望台から見た黒部ダムです。本当に巨大なアーチ式ダムですね。圧倒されます。
ダム湖の水面もカチカチに凍っていますね。

そして、ダムの向こうには立山が姿を覗かせる。
あの立山の裏側の中腹あたりが目指す室堂です。アルペンルートはまだまだ続く。

本来なら野外階段を下って、下の新展望広場へ向かうのですが、雪で埋まっていました。
仕方がないので元来た道を黒部ダム駅まで戻って、ダムの方まで下ります。

黒部ダム駅からトンネルを通って、ダムの堰堤に向かいます。

ダムの堰堤のダム湖側です。

ダムの堰堤の傍にある黒部ダムレストハウスで、昼食をとります。

黒部ダムカレー1050円です。
ご飯のアーチはダム、ほうれん草入りのルーは、緑のダム湖の湖面を表しています。
扇沢駅のレストハウスや大町の飲食店などでも、様々なダムカレーが食べられます。

食事後、ダムの堰堤を反対側まで歩きます。反対側の黒部湖駅を目指します。

近くで見るとあらためてすごい高さですね。

黒部ケーブルカーで黒部平へ

ダムの反対側がすぐ黒部湖駅です。

黒部湖駅からは黒部ケーブルカーに乗ります。結構な急角度で上って行きます。

5分ほどで黒部平駅に到着です。だいぶ立山が近づいてきましたね。

南方向の眺望です。中央奥の一際白いのが赤牛岳かな??
あとは野口五郎岳や水晶岳なんかも見えているはず。

東方向の眺望です。目の前に後立山連峰が見渡せます。
一番右のトンガリが針ノ木岳、すぐ左がスバリ岳、
少し離れて左のトンガリが赤沢岳かな??

北東方向の眺望です。真ん中の一番高く尖がっているのが鹿島槍ヶ岳かな?
すぐ右の低いトンガリが布引山?すぐ左の平たい山頂は牛首山??
牛首山の左奥に五竜岳も見えるはずですが、雲がかかっていて見えないですね。

立山ロープウェイで大観峰へ

黒部平駅からは、立山ロープウェイで上に見えている大観峰駅を目指します。
立山ロープウェイはこの長さで支柱がまったくないロープウェイです。
混雑するシーズンは、このロープウェイがボトルネックになり、かなりの時間待つことに。

本当に支柱がないですね。立山がどんどん眼前に迫るよう。
大観峰はかなり立山の山頂に近づいた標高にあるのが分かります。

そして大観峰の展望台からの北東方向の眺望。

同じく東方向の眺め。もう後立山連峰(北アルプス)と同じ目線の高さですね。

南東方向の眺望。生で見ると圧巻の光景ですよ。北アルプスを一望できるわけですからね。

はるか下に先ほどまでいた黒部湖が見えています。

立山トンネルトロリーバスで室堂へ

大観峰駅からは、立山トンネルトロリーバスに乗ります。

館山を貫く立山トンネルを進むトロリーバス。

破砕帯の場所が青い光で表されています。

いよいよお目当ての雪の大谷ウォークです

そして、いよいよ室堂駅に到着。立山黒部アルペンルートの最高地点で標高2450mです。
ここから富山方面へのアクセスはバスになっています。
長野側からケーブルカーやロープウェイを乗り継いできたことを考えると少々拍子抜け。
そのバス専用の道路がまさに雪の壁になっているわけです。

心配された除雪も順調に進んだようで、到着直後に「雪の大谷ウォーク」が始まりました。

真っ白な雪原に伸びる筋が除雪された道路です。これが延々続いて行きます。

このあたりはまだ5メートル強くらいでしょうか。

歩いて行くと、どんどん雪の壁が高くなっていきます。もうバス2台分ですね。

そしてついに最も高い地点へ。この年は18メートルでした。
年によっては20メートルを超えることもあるそうです。

あまりの高さに唖然。バス4台分くらいの高さがあるんですが(゚д゚ )

雪の室堂高原の散策

室堂駅まで帰ってきて、今度は室堂高原のほうへ出てみました。

なんか雪の回廊というのがあったので、行って見ます。

歩行者専用の雪の壁といった感じですね。

なるほど結構な高さですが、先ほどの雪の壁を見てきた後だといまいちですな。

室堂高原は一面分厚い雪に覆われています。左に見えているのがが立山の山頂です。

とりあえず「みくりが池」を一周するルートで散策してきます。

お分かりいただけたであろうか、真ん中のくぼみが「みくりが池」である。
氷が張るどころか、完全に雪に埋まってしまっています。

温泉が噴出す地獄谷も、すっかり雪に埋まってしまっていますね。

そして立山黒部アルペンルートの復路へ

室堂は、一面雪景色であまり散策するところもないので、これで帰ることにします。

室堂駅まで歩いて戻って、立山トンネルトロリーバスで大観峰駅へ。

大観峰からは立山ロープウェイで黒部平駅へ。後立山連峰と黒部湖が美しい。

黒部平からは、黒部ケーブルカーで黒部湖駅へ。

黒部湖駅を出て、黒部ダムの堰堤を逆側の黒部ダム駅まで歩きます。

黒部湖は相変わらずカチカチです。

黒部ダム駅からは関電トロリーバスで扇沢まで戻ってきました。
混雑を見越して早めに帰ってきたので、帰りはスムーズに帰ってこれました。

以上、全線開通直後の雪の立山黒部アルペンルートの観光でした。

天候でどうなることかと思いましたが、何とか雪の大谷ウォークに参加できてよかったです。

しかし、この時期は、ほぼ全線が雪で覆われているので、
雪の大谷ウォーク以外に大きな見所がないのも事実です。

やはり、黒部ダムの観光放水も始まり、
室堂まで雪が解けた夏のシーズンが一番いいですね。

とはいえ、「雪の大谷ウォーク」のためだけに訪れる価値も十分あります。

電車でのアクセスの方は、室堂から立山高原バスで富山方面に抜けるのも面白いですね。

立山高原バスと立山ケーブルカーで、富山県側の立山駅まで行ってこそ、
立山黒部アルペンルート全線制覇ですからね。

むしろ、この時期は、見所が雪の壁なので、
富山側からのアクセスのほうが面白いかもしれませんね。

大町の昭和軒でかつ丼を食べる

早めに帰ってきたので、大町で何か食べてから帰ることにしました。

ダムカレーでも食べようかなと思ったんですが、
ソースカツどんのおいしい店があるとのことなので、こちらにしました。

商店街の中にあるお店です。駐車場は少し離れた場所にあり。

かつ丼840円。リーズナブルですが、なかなかのボリュームですね。

前3日間は悲惨な天気でしたが、4日目の正直で「雪の大谷ウォーク」に参加でき、
おいしいソースカツどんも食べれて、結果的には大満足の旅でした。

しかし、前日の扇沢駅で落胆して帰る人を何人も見ました。

山の天気は分からないものなので、麓が天気の予報でも、
予備日を作って行ったほうがいいかもしれません。

今回も4日間とって行って、何とか「雪の大谷ウォーク」を見れたわけです。

それではよいGWを!

今日はここまでデス (o・ω・o)ノシ

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